「真説 本能寺」+「切腹」+「参勤交代」
2008年03月14日 (Fri) 22:40

真説 本能寺
学研M文庫/桐野作人
明智光秀が謀叛した理由…と言えば「待遇が悪くなった上、信長に暴力を受けたから」という通説がTV番組でもよく紹介されますが、万人に共通認識させるにはこういう分かりやすい言葉で語るしかないのかもしれません。
多くの史料からの引用と根拠を基に、本能寺の変当日の攻防の模様や織田政権をとりまく人々の動向なども綿密に描かれているところが面白く、最後まで一気に読み終えました。作者の最後のしめくくりの言葉には私も同感…。
現代人にも光秀と同じような境遇の人はいるワケで、ただし、あんな大胆な一発逆転の勝負に出たのはやはり戦国の世の人だからこそでしょう。

切腹
光文社新書/山本博文
「切腹」の習慣の成り立ちからその作法、当時の武士の切腹しなければならない共通ルールが現代人とあまりにも異なる事に驚きます。
清廉で切ない事例だけでなく、たとえば現代人からすればありえないほどつまらない理由、またはどう考えてもタダのとばっちり、主君や上司の顔を立てるため、あるいは「先方が1人腹を切って詫び入れてきたから、こっちも誰か1人切らせなきゃ」的な理由の切腹もごく当たり前だったりして…。
だけど言葉の上だけでなく、モノホンの「生死をかけて物事に臨む覚悟」を持たなければならなかった武家の人たちって、現代人よりずっと「自己責任」に対する自覚も強かったハズ。当然、事例の内容によりますが、なにか人としてカッコよく見える部分もあります。

参勤交代
講談社現代新書/山本博文
「参勤交代」にどれくらいの費用が要るのか、諸大名はこのしきたりを歓迎していたのか。他国の領内を通過する時のマナーとか、どういう規則やルールがあったのか…などなど、多岐に渡る内容です。
また、参勤交代制度の最大の恩恵は、参勤交代により多くの人々が各地方と江戸間を往来したおかげで、■街道沿いや宿場や新たな商売が生まれるなどして全国的に活性化。■勤めを終えて生国に戻った人々が江戸で見聞した新しい情報を地元に伝える、という点が大きかったそうです。
ところで、私は一時期すンごい田舎町に住んでいた事がありまして、寂れているわりには何故か快速が停まるし町内は広いし、駅前の「かつて重要な宿場町だった」と書かれた看板に違和感を覚えた記憶もあります。今になって、参勤交代があった江戸期には繁盛していた土地だったのかとやっと合点がゆきました。





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