「元就軍記」桜田晋也
2007年08月31日 (Fri) 10:23

元就軍記
祥伝社(祥伝社文庫)/桜田晋也
毛利元就の幼少期から尼子家を滅ぼして、75年の生涯を終えるまでの内容です。
元就は幼少期に相次いで両親を亡くし、家臣による所領横領という苦難の経験が彼を形成する軸になり、小大名が生き残るためのあらゆる思案を重ねてゆきます。敵に対しては容赦なく、用意周到で忍耐強く、でも温情や優しさも程よくあわせ持った頼もしい人物像にとても好感を持ちました。
また、九州の勢力(大友氏)に関してはほとんど触れられていませんが、大大名・尼子氏との確執、大大名・大内氏との関わり方と、元就にとって悪例となってゆく大内氏の衰退の描写も丁寧です。
毛利元就といえば、有名な「三本の矢」のエピソード(※ただし、後世の創作であるという説が有力)をご存知の方も多いでしょう。大大名にはさまれた小大名が存続するために、身内との結束がどれほど重要でかつ有効だったか。それが、ひいては関ヶ原での毛利・吉川家の動向に繋がっていった事も理解出来た思いがします。






Comments
>> コメントのスクロールを表示・非表示に切り替えます
- コメントはありません。
Comment Form