「真説 関ヶ原合戦」桐野作人
2007年07月06日 (Fri) 15:52

真説 関ヶ原合戦
学習研究社(学研M文庫)/桐野 作人
読書している場合じゃないのに、面白くて止まりませんでした。
本書の、さまざまな史料に基づいた関ヶ原合戦の解説には、目からウロコの思い…というか、ウロコが何枚はがれ落ちたか分かりません;
ワタクシめのウロコが落ちた項目を書き並べると、現在「五大老・五奉行」とされている制度の当時の名称。石田三成と上杉方でやり取りされた書状の内容や、直江状の信憑性について。小早川秀秋の利敵行為の内容。島津方が関ヶ原前日に献策した夜討ちの一件は江戸後期に書かれた史料1点にしか見られず、創作かもしれない事。島津方と三成の親密度、当時の記録にある三成の行動と人物像。また、関ヶ原での「島津勢の傍観」の実相。宇喜多勢の苦戦の実相。
これらが、さまざまな史料からの引用によって整然と説明されています。
たとえば多くの歴史小説を読んでも、三成が島津勢を墨俣に置き去りにしたとか、島津方の夜討ちの献策を三成が退け(史料によれば、退けたのは島左近だそうですが)、三成の人格が原因となって島津は関ヶ原で戦わなかった…という展開がごく一般的ですよね。
でも、大々的なイメージ修正を余儀なくされます。今の私は、星一徹のちゃぶ台返しでひっくり返された茶碗の気持ち…。
それと、巻末には地図・写真入りの「関ヶ原合戦戦跡ガイド」というオマケ付き。関ヶ原の真横を通過する名紳高速道路を走った記憶はありますが、その当時は戦国史にまだ興味がなく、いつか各陣跡めぐりに行きたくて…。その時は、この本を持って出かけますよー!





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