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「水の城―いまだ落城せず」風野真知雄

2月6日お詫び≫ これまで作者さまのお名前を誤って記述しており、本日修正させて頂きました。風野真知雄さま、たいへん失礼をいたしました!(またご指摘を下さったコメントは、ご要望どおり非公開にいたしました)

水の城―いまだ落城せず
水の城―いまだ落城せず

祥伝社/風野 真知雄

同じ作家さんの「われ、謙信なりせば」(感想エントリにリンク)がとても好みな作風だったので、手にしてみました。
関白秀吉による小田原の役(北条攻め)の際、北条側の支城が次々と落とされてゆくなかで、小田原開城に至るまで唯一落とされなかった忍(おし)城、別名「水の城」が舞台です。

忍城を攻める豊臣側の総大将は、当時30歳の石田三成。切れ者でやや自信家というほかに清潔さを好む上品な貴公子然としても書かれており、とても萌えまし…いえ、げほげほ!
でも膠着状態が続く中で、水攻め用の堤が決壊して逆に水害にあい、さらに支城を落とした部隊が援軍として次々やってくるにつれ焦りを深めてゆく様子は、繊細ながらどこか可笑しくもあり…。ちょっと脱線して、この時代の豊臣勢の顔ぶれは圧巻ですね。だって忍城攻略の援軍には浅野長政、本多忠勝、真田昌幸と幸村、上杉景勝、前田利家という面々が。なんと言いますか、歴代戦隊モノの赤いリーダーが勢揃い!…といった感がありまするな。

一方の篭城する忍城側も、とんでもなくやんちゃな甲斐姫とおっとりしつつ芯は強い奥方、結果的に「柔能く剛を制す」と呼べそうな城代の成田長親、様々な機転で活躍する民間人が生き生きと書かれていて飽きません。劣勢であるはずの篭城側が精神的余裕を持っており、攻め手と実に対照的。だけど、忍城の人々のそれぞれの結末にはなにか切なさも残ります。

ところで本書では、忍城に対する水攻めをすべて三成個人の決定で行うという展開ですが、ある歴史小説では小田原にいる秀吉から「忍城攻略には水攻めがよいだろうから、とにかく水攻めで落せ」と矢のような催促を受け、やむなく水攻めを続けるという話になっていたのを記憶しています。どちらが事実であるのかは存じませんが…。
気になるあれこれ > 買った本、読んだ本
author : みかん。 | comments (2) | trackbacks (0)
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Comments

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お手数かけてすみません。今後ともよろしくね。
風野 | 2007年02月06日 (Tue) 10:37:22
■風野さま
こちらこそ、二度までもお運び頂いてしまい恐縮の至りでございます;
ですが、これからも読書を楽しませて頂きます!
みかん。 | 2007年02月07日 (Wed) 04:44:13

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