「密謀」藤沢周平
2006年10月09日 (Mon) 04:50

密謀 (上巻) / 密謀 (下巻)
新潮社/藤沢 周平
上杉家と直江兼続が中心の、豊臣秀吉時代〜関ヶ原まで。
上巻は秀吉による権謀術策の描写が主で、下巻ではもちろん石田三成がかなり幅を占める事になります。私的には、今までに読んだ歴史小説のうちで最も骨太で生々しい印象の三成像に触れた気が…。
さて置き。全体をとおして会話シーンが多く、特に兼続と上杉景勝の息の合った主従の会話、兼続と三成の少し緊張感ただよう密談シーンなどは見せ場です。
ところで「密謀」という言葉が作中に登場するのは、2巻も終盤に至る259ページ。兼続と三成が挙兵を示し合わせた件を回想してさしているのですが、上杉家にとって挙兵はあくまでも家の誇りを守るための延長上で、上杉側から見た関ヶ原とはこうなのか…と、ちょっと目からウロコな気分でした。そして関ヶ原の終結後、兼続と上杉景勝の思惑がやや食い違うシーンにもちょっと目のうるむ思いを。






Comments
>> コメントのスクロールを表示・非表示に切り替えます
- コメントはありません。
Comment Form